こんにちは!ゲイで平凡なサラリーマン、のびのびハスキー(@Gay_husky)です!
テレビで見るLGBTQの人たちはごくごく一部のオープンなタイプの人が多いです。
実際には「普通」という社会の中でゲイの僕は「普通」を演じて生きています。
日本人はほかの国に比べてより「普通」を求められる国民性があるのでそこで感じる日々の生きづらさについて書いてみました。同じようにゲイで悩む人にも共感してもらえたら嬉しいです。
普通ってなんなんだろう?
普通ってその人の価値観によるから実際にはあるようでないようなもんじゃないかなって僕は思ってるね!
ゲイは「普通」じゃないという教育
自分の恋愛対象は異性であるものだ。という教育が日本の小学校、中学校など義務教育では行われています。
性教育もそもそも異性が恋愛対象という前提で進められます。
だから「普通」は異性が恋愛対象である。という教育なので自分が「普通」と違う、もしかして同性が好きなゲイかも?と思っても「いやいやこれは恋愛じゃないんだ。」と自分の感情に嘘をつくことが幼少時ありました。
ゲイをはじめとするLGBTQの教育はない
インターネットが使えるようになる高校くらいまでは情報が少なく、周りに同じゲイも居なかったのでとても悩むことが多かったです。
今はわかりませんが、僕の学生時代は日本の教育では同性愛者、ゲイに関する教育も全くなくて男と女の恋愛しかないものという教育でした。多様性とは程遠い教育でした。
ゲイをオープンにした生き方は現実的ではない
YouTubeやテレビではカミングアウト済のゲイの人がオープンに生きていることがあります。しかし、実際にはオープンにして生きていくには日本ではまだまだ難しいのが現実です。
直接的な差別をされることは確実に減ってきていますが、いまだにゲイはおかまだとかオネエという印象を抱く人が多いです。
その根底部分には女性と男性という像がまだ残っているからだと感じます。だから男同士であろうとどちらかが女性的でないと理解できない。ということでしょう。
職場でカミングアウトなんて現実で見たことない
家族や大切な友だちにカミングアウトということはありますが、台湾やアメリカなどのほかの国に比べて日本ではゲイをカミングアウトしている会社員を僕は今まで見かけたことがないです。
もしそれがあったとしてもその人がタレントだったり、社長がゲイ当事者であるパターンです。
まだまだ一般企業、大企業ではゲイをカミングアウトなんてハードルが高すぎて現実的じゃないですよね。
ゲイにとっては「普通」のことがしづらい日本の文化
ゲイは「普通」のことができないことが数多くあります。家族を持ってスーパーにでかけたり、自分の子どもも持てないし、カップルなのにゲイだからカップルプランは利用しづらかったり…
ノンケは普通にできるようなことがゲイは全然できない。ということが多く、「普通」に憧れることも正直あります。
カップルプランがあるレストランに行きにくい
すごい細かいところなんですが、レストランのカップルプランとかって利用しづらいなっていつも思います。
カップルの記念日プランみたいなのもあるんですが男同士でいくと店員さんも「あれ?」みたいな顔することもなくはないです。
東京でもそういう対応があるので地方都市ではさらにそんな体験は多くなるように感じます。
カップルプランもそもそも女性と男性を前提になっていることが多くて、旅行先で記念写真を撮ってもらうプランのときに衣装が女性用を選択しないといけないことがあって「うーん」って思った記憶があります。
ゲイカップルで旅行も面倒
彼氏やパートナーと旅行する時にも男二人だと女将さんが挨拶に来る時「お友達同士ですか?」と聞いてくることもあって男二人=友達同士っていう前提なのか〜とちょっとがっかりすることもあります。
逆に男女なら友だち同士はありえないって思うような感じなんでしょうか。
旅行のカップルプランも男同士なのに男女を前提にしたプランであることが多くて、日本も「もうちょっと多様性が進んでくれたらなあ」と思うことは正直あります。
結婚して家を買って子どもを持つこと
同性同士の結婚は日本では法律上認められていません。身近な国だと台湾が2019年に同性婚が認められることになりました。
その後もエクアドル、コスタリカ、スイスなど同性婚が認められている国はなんと31カ国にも増えました。
有名な国だとオーストラリア、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、オランダなども認められています。一方日本ではまだ同性婚どころかLGBTQの理解すら進んでいません。
なので結婚することも、子どもを持つこともできず、家族で家を買うっていうことも書類上ではできません。古くからの「普通」を守り続ける日本のサガなんでしょうか。
(参考:世界の同性婚 EMA Japan. All Rights Reserved.)
他人の「常識」と「普通」が多様性の自由を奪っていく
日本の政治を見てもわかる通り高齢化が進み、日本は「変化すること」を恐れ、「常識」と「普通」を堅実に守ることが正しいという文化になっています。
それは個人個人が守るだけではなく他人に強要するまでになっています。
例えば「私が思う常識」を他人にも求めるという人がとても多く感じませんか?「普通、こういう時はこうする」からあなたもそうしなさい。そういう教育です。
私が残業してきたんだからあなたもするべき、無痛分娩をしなかったんだからあなたもしなさい。そういうのが日本の文化、国民性でもあります。
常識は時代に合わせて変化すべきですが、それが日本では高齢者によって舵を取られているためなかなか変化できないという国になっているように感じます。
ゲイの僕はLGBTQへの理解を「普通の人」に求めていない
ゲイの僕は全員にゲイというセクシャリティを理解してもらうつもりは全くないし、割れ物のように扱ってほしいわけではありません。
別に1人の人間で、恋愛対象が同性っていうだけなので「あの人はカレーが好きで、シチューが苦手」くらいの感覚で良いんです。
あとは他人のことなんで選択肢だけ増やしておけばみんなが好きなように選択できるようになって多様性が進むんじゃないか?と思っています。
ゲイはこういう人間でこういう人物だからこういう話題は避けないと…こういう発言は差別になるから…といろいろと規制がかかってしまうのも壁ができてしまう原因になってしまいかねません。
僕は過剰にLGBTQの理解を強要することは基本的にしたくないです。
転換期が日本にもいつか来る
日本は皆さんお気づきの通り1989年頃から経済成長が全くなく、少子高齢化もいつまで経っても解決されません。
政治が本当に国民のためじゃなく誰か特定の人のためになっているということにコロナで騒ぎになって気づいた人は多いんじゃないでしょうか?
LGBTQの理解も、同性婚も進まないのはその一部の人にとっては利益が何もないからです。
日本はずっと横ばいになっている間に他の国はどんどん進化していっています。
台湾のように30年前と全く違う自由で素敵な国に、いつか日本もなれば嬉しいなって僕は思います。
しかし、心のどこかでやっぱりもう移住したいなっていう気持ちもなくはないですね。
ゲイの子どもや若い子が将来苦しまない日本が良い
もう自分がゲイであることに苦しい思いをしたり、悩んでしまったことは終わったことなので今からどういう言ってもしょうがないです。
僕はこれから生まれてくる子どもや今思春期を迎えるゲイの子が苦しい思いをしたり、思いつめて悩むことがなければいいなって願うばかりです。
将来のためにも僕らが声をあげていくことが未来につながるんではないかなって思いました。
なので、これからも微力ながらもゲイをはじめとするLGBTQの人に向けてなにかを発信し続けられたら良いなって思って今回は終わりにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。