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Tikie,sさんにインタビューしました!|ゲイバーインタビュー

Tikie,sさんにインタビューしました!|ゲイバーインタビュー
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こんにちは!ゲイでブログを書いてる平凡なサラリーマン、ハスキー(@Gay_husky)です!

今回は毎回好評のゲイ業界で働く人のインタビュー記事です。

去年オープンされてGoogle Mapの評価も驚異の5.0の浅草のゲイバー「Tikie,s(チキーズ)」さんにお伺いしました。
どんなゲイバーだったのか、どんな方が経営されているのか、まだ行った事がない方は必見です。

浅草にあるゲイバー「Tikie,s」ってどんなお店?

広々としていて落ち着いた店内

浅草にあるゲイバーTikie,s(チキーズ)さんは2023年6月1日にオープンされた新しいゲイバーです。

ゲイカップルのマスターの総(そう)さん、オーナーの基(もと)さんをはじめ4人のスタッフと営業しているお店です。

浅草エリアは一般的には老け専のゲイバーが多いと言われていますが、Tikie,sさんでは20代〜80代と幅広い客層、外国人観光客の人にも愛されているお店です。

老け専じゃなくても若い初心者の方、一人で来店される人も多く、新宿のイケイケどんどん!な雰囲気とは違って居心地良く、長居しやすいアットホームな雰囲気が特徴のゲイバーです。

今回はゲイカップルでもあるマスターの総(そう)さん、オーナーの基(もと)さんに特別に営業時間外にインタビューさせてもらいました!

ゲイバー Tikie,sさんにインタビュー!

路面に面した1FにあるTikie,sさんはドアの前からも清潔感がわかるようなお店で、ドアを開けるとゲイバー特有のタバコ臭い感じもなく清潔ないい香りがしました。

さっそく聞きたいことを質問していきます。

ゲイバーを始めようと思ったきっかけはありますか?

──いきなりなんですが、ゲイバーを始めようと思ったきっかけはありますか?

マスター総さん(以下敬称略):元々トラックの運転手をしてたんです。それで41歳の頃に「物流の2024年問題」がありました。それで他のことをしようと漠然と考えていました。

現オーナーの彼氏も仕事関係でうまく行かないこともあって…そのことをゲイバーで相談をしていたら「ゲイバーを二人でやってみたら?」と言われたのがきっかけです。

──お二人はカップルだったんですね!それでオーナーとマスターという関係もなんとなくわかりました!元々お二人はゲイバーで働いた経験はあるんですか?

総:二人とも全然ありません。お客としてゲイバーに行くことはありますが、ゲイバーで働いたこともなかったです。

──それは驚きです!店子経験をしてからゲイバーをはじめる方が多い中で、思い切りがすごいですね。

のびのびハスキー

身体を使った仕事は30代〜40代になると結構しんどいので、将来を考えると…となるのはなんとなく納得です。
僕もデスクワークなのにぎっくり腰があって…他人事じゃないですね。

バーではなくカフェバーにしている理由は?

できたての飲食メニューも充実

──Tikie,sではバーではなくカフェバーという表記になっていますが、なぜカフェバーにしているんでしょうか?

総:ゲイバーはお酒を飲まないと居心地が悪くなってしまう、お酒を飲めないと行っては行けない場所というのを覆したかったからです。

また、僕自身もお酒が強くないことからもノンアルコールでも、カフェとしてもゲイが楽しめる場所にしたかったからです。

──確かにゲイバーってお酒を飲めないと…ボトルで飲めないし…なんか、儲けが出ない客だと思われそうで気を遣うんですよね。私もお酒を飲まないのでゲイバーには行きづらいです。

総:そういうゲイバー=お酒というのを、お酒がなくても楽しめる、居心地が良いところだと思ってほしくてノンアルコールのメニューを充実させています。

また、コーヒーにもこだわっていて中でも水出しコーヒーは豆から店内で挽いていて1日かけて丁寧に作っています。

──確かに、このコーヒーは簡易的なインスタントな味ではなく深みがあってとっても美味しいです。ちなみにノンアルコールメニューはどういうものがありますか?

総:ジュースもゲイバーでは普通ないような輸入系のこだわりのジュースを揃えています。また、最近ではノンアルコールのオリジナルカクテルも作っています。

美味しそうなジュースがたくさん

──ノンアルコールカクテルがあったり、ノンアルコールのメニューが充実してるとお酒を飲めない人にとっては安心してそのお店に行けるからいいですね。またお店も16時からオープンしてるので良いですね。

総:最近はスマドリ(スマートドリンク)と言ってお酒を飲まないお酒の場でのコミュニケーションもあるのでお酒が飲めない人、ノンアルでも大歓迎ですよ。

しゅんた

水出しコーヒーは角がなくスッキリしてるのに深みがある味で本当に美味しかったです。コーヒーが好きな人にもおすすめです。

本格的な料理も楽しめるゲイバーTikie,s

──カウンターの中を見ると今日のメニューが書いてあったり、メニューブックにも数多くの料理が載ってますが、店内で作っているんですか?

総:向かいにある居酒屋さんに協力してもらって、特別にお店に配達してもらっているんです。とても好きなお店だし、Tikie,sでもご飯してもらえたらいいなって思ってやっています。

実際の本日のメニュー

──そうなんですね!ゲイバーに居ながら本格的な食事ができるのはいいですね。私は独身で毎日一人でご飯を食べるのってたまにさみしいこともあるんですよね。
晩酌したいけど、家で一人だとなんかつまらない…そんなときに晩酌として、夕方から立ち寄れるのは嬉しいですね。

基:ライスもあるので、自分の好きなおかずとセットにすれば自分好みの定食を作ったりすることもできます。他のお店に飲みに行く前にここでお腹いっぱいになってくれたら嬉しいなって思います。

──私みたいにさみしいゲイは多いのでとっても良いと思いました。しかも、お酒を飲んでるとなにかつまみたい…なんか食べたいっていうときにお菓子じゃなくて手料理っていうのはかなり嬉しいですね。

のびのびハスキー

居酒屋だと、ゲイの会話ってなんか周りが気になって話にくいですよね…。それがTikie,sなら居酒屋メニューをゲイバーで楽しめるので居酒屋感覚でゲイ同士の会話を思いっきりできる!これって結構嬉しいですよね!

しゅんた

周りがどうしてもきになるから食事しながらゲイトークを思いっきりできるのは結構貴重です。

なぜ浅草にゲイバーをオープンしましたか?

──東京だと、新宿や新橋、上野もゲイバーが集まるエリアとして有名ですが、なぜ浅草にオープンしようと思ったんでしょうか?

総:なかなか気に入った物件がなかったんです。上野は物件があったとしても落ち着けるような場所じゃなかったり、窮屈なところが多かった。

ゆっくりと長居できる、空間が広くゆったりとした雰囲気にこだわっていた時にこの物件と出会いました。

だから浅草と上野中心に探してて、場所ももちろん大切ですが居心地の良さ、お客さんがゆったりできるところというのを優先してここに決めました。

──確かに、私が東京に来ていろんなお店を見てきましたが居心地がかなり良いと思いました。とにかく空間が広いです。あと、個人的には潔癖症なところがあるので清潔感がすごくあるのが良いなって思います。

総:カウンターも実はかなり中が低くなっているんです。このおかげで僕が180cmあっても威圧感がなく丁度お客さんの目線に合わせられるようになっているんです。

また、椅子も長く座ってても疲れないようなゆったりとした椅子で、一般的なバーカウンターの高くて長く座るとしんどくなるものとは違います。

──なるほど!それでなんとなく気持ちがゆったりするんですね。ノンケの高級なクラブとかってこういう椅子も多いですよね。背もたれがしっかりあるのは腰痛持ちの私にとってはかなり心強いです。

ゲイバーを始めて約1年で、よかったと思うことはありますか?

──ゲイバーをやっててよかったと思ったことはありますか?

総:先日、外国人観光客の方がわざわざスペインからも手紙を贈ってくれたんです。自分のゲイバーがいろんな人の心地よい場所になっているという実感があって、やっててよかったなあと思いました。

実際のお手紙を見せてもらいました

色々な良いお客さんとの出会いが本当に嬉しいです。日本語でちゃんと書かれているのも本当に嬉しいです。

──日本語で書いてるなんて素晴らしいですね。感動します。
そういえば、Google Mapの評価も結構レビューありましたよね?今見てみると…5.0もあるじゃないですか!!!すごいですね。

基:そうなんです。本当に書いてくれているお客さんには感謝しています。

──4.0でもすごい!というレベルなのでこれは本当に自慢すべきポイントだと思います。

ゲイバーをやってて難しいなあと思うことはありますか?

スタンドマイクで歌える

──ゲイバーをやっててもやっぱり良いことばかりではなく、これは難しいなと感じることもあると思います。そういったことはありますか?

総:あります。今までゲイバーに行ったことない人や、ゲイバーに興味があるけど行ったことなかった人などのアプローチが難しい。

ゲイバーは怖いところでもないし、お金がたくさんかかる場所でもない。ゲイ同士で色々なゲイならではの会話を一人で来ても楽しめる。そんな友達や知り合いと笑い合って、楽しい場所なんだと伝えたい。

──ゲイバーに抵抗がある方の中には新宿のゲイバーで多額のお会計をされた。とか一人で行ったら誰にも相手をされなかった。お酒が飲めないので煙たい対応をされた。というようながっかり経験を持ってる方も多いですよね。

そういう意味ではTikie,sではそういう心配が全くないのでそこをアピールできると良いかもしれないですね。

のびのびハスキー

ゲイバーって一般的な商品やサービスを紹介するWebページのようにFAQがないのも原因かもしれないですね。

しゅんた

たしかに!よくある質問で、そういう不安を解消できることが書いてたりすると良いかもしれない!

料金やお会計に不安を持ってる人が多いんですが…?

──ゲイバーでは新宿のお店でぼったくられた!という経験がある方が少なくありません。初心者や若いゲイは特に値段、お会計が気になったり不安に思うことがあると思います。そういうのはどう対策されていますか?

総:Tikie,sではメニュー表もありますし明瞭会計になっています。また、XやGoogleにメニュー表はアップしてありますのでそちらを見て頂くか、料金に不安がある方は遠慮なく聞いてください。

無理にショットドリンクを勧めたり、お客さんから無理に売上を取ろうということは全然考えていません。なるべく多くの人にまた来てほしい、また来たいと思ってもらえるようなお店を目指しています。

──新宿などのお客さんの入れ替わりが激しいエリアでは1回きりで常連にならないというパターンが多いため、逆に接客がいまいちになってしまう悪循環があるのかもしれないですね。

Tikie,sでは逆に一人ひとりのお客さんにまた来てもらうために力を入れているんですね。

浅草って老け専ゲイバーが多いから入れるかどうか不安

──浅草って大阪で言うと新世界エリアのように老け専ゲイバーが多い印象です。なので、若いゲイだったり、老け専ではない人が行っていいのかな…と不安になります。

総:そうですね。浅草は一般的に老け専ゲイバーが多いのは事実です。しかし、Tikie,sは老け専じゃない人もかなり多いです。

逆に40代の若い人好きのゲイも居ますし、メインの客層は30代から40代が一番多く、続いて50から上という感じなのでかなり幅広いです。20代の方もたまにいらっしゃいます。

基:当店は◯◯専という区切りはありません。何専でも大歓迎です!

インタビューを通じてわかったTikie,sの3つの特徴

インタビューを通じて浅草にあるゲイバーTikie,sについて大きく3つの特徴があることに気付きました。

  • 温かさがあふれる繊細な心遣いのある二人
  • ゲイバーらしさもありつつ他のTHEゲイバーとは違う
  • 入ってすぐわかる居心地の良さ

温かさがあふれる繊細な心遣いのある二人

優しい雰囲気のお二人

今回インタビューを通じてTikie,sを経営している二人には大きな共通点が一つありました。それは「お客さんがいかに心地よく過ごしてもらうかを一番に考えている」という点です。

悩みをお伺いしたり、お店の特徴を聞いていてもまず第一声に出てくるのは「いかにお客さんがゆっくりとしてくれて、長く通ってくれるか」ということでした。

人とも共通して、話してみると繊細な心を持ってる人だと感じました。私はどっちかというと図太くて鈍感な方なので、真逆にお二人は感受性も強くて心遣いの気持ちがすごく強かったです。

しゅんた

ハスキーくんは図太いだけじゃなくてよく言うと芯があると言われますが、かなり頑固です。

一方でTikie,sのお二人は他人の気持ちを思いやるとても優しい雰囲気だと一度会っただけでもわかる二人でした。

のびのびハスキー

お二人と話をしているとホスピタリティの高さ、心優しさ、穏やかさに心あらわれました。

いつもなにかと戦っている自分が恥ずかしいです…(笑)

ゲイバーらしさもありつつ他のTHEゲイバーとは違う

公式Xより引用

Tikie,sはゲイオンリーのゲイバーであることは事実ですが、THEゲイバーとは違うように感じました。

一般的なゲイバーの面倒な気遣いが必要がないからです。お酒を飲んで売上になるように断ち振る舞わないといけなかったり、お酒が飲めないと居心地が悪い。そんなことがないです。

また、強めのオネエ!っていう感じの方ではなくマスターは普通のお兄さん、マスターという感じです。

そういうTHEゲイバーが苦手な人にもTikie,sはおすすめできそうです。

入ってすぐわかる居心地の良さ

週末には色々な方で賑わう店内

Tikie,sは入ってすぐに居心地が良いなあと、わかるお店です。

こういう直感ってなんとなく誰しも持ってると思うんです。物件を探している時も部屋に入ったときに「あ、ここいいかも」とかレストランでも「ここ良い」っていうのは入ったときの直感と合ってたりします。

実際にTikie,sに入ったときにここはなんか良いお店な予感。と思っていましたが、実際にも座って話すと落ち着いてゆっくりできました。

Tikie,sのお店づくりで「お客さんを第一に」しているお二人が作っているお店だからこそ、そういう空間ができているのかもしれません。

Tikie,sさんの店舗情報

左:総さん、右:基さん

付き合って8年目になるお二人の温かい雰囲気が、いい意味でもゲイバーというハードルを下げていると思います。

一見いかつい見かけの総さんはとても真面目で温かい雰囲気でした。とにかくお酒が飲めない人、ゲイバーに行くのが初めてで勇気がない…そんな人にも本当に来てほしい。仲間と一緒にゲイ同士で話せる楽しさを知ってほしい!と言っていました。

オーナーの基さんは柔らかな雰囲気で笑顔が素敵で全体に柔らかい雰囲気を作り出すような方でした。

二人のコンビネーション、なんか居心地の良いゲイバー。そう思えるような空間でした。ぜひ、浅草でゲイバーを探している方や、ゲイバーは興味あるけど怖い…そんな初心者ゲイの人にもおすすめです!

店舗情報

店舗名:Tikie,s(チキーズ)
住所:東京都台東区浅草2丁目21−4 寿々喜ビル 1F
電話:09067031919
営業時間:16時〜23時
定休日:木曜
公式Xアカウント:https://twitter.com/tikiesasakusa
決済方法:現金、クレジットカード各種、PayPayなどの電子決済各種
備考:ゲイ・バイセクシャル限定(ノンケ・女性はNG)

ちなみに店名「Tikie,s」にもあるThikiとか「男性の仕事(手斧やカヌーの製造、農業や釣り、政治や戦争)を司る神。 ハワイ語で「立ち上がる」を意味する「KU」。 何があっても立ち上がる、という意味があります。

複数形になっているのはお店のロゴにもある通り、二人でっていう意味があるそうです。

のびのびハスキー

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